
画像「いらすとやさん」
SES(System Engineering Service)系の会社さんはね、
デメリットのほうが多いかな~ / いしとさん
1.自社で要望が通っても現場で要望が通るとは限らない
「通勤45分以内の場所を指定したが、現場にいったら1時間30分の場所だった」という理由です。
いつかのSESの会社の面談で最寄り駅から2つめの駅で徒歩20分でも通うことができる現場という事前説明があり、「おっ!通勤も近いしやりたい技術の会社さんだ!ラッキー!」承諾して面接に行きました。
結論「わたしから辞退しました」
理由としては、面接に行き説明を受けたのまとめますと
- 面接は確かに最寄り駅から2つめの駅だった
- ただ実際の作業場所は○○駅からさらに徒歩で20分歩いて着くところだった
- 家から作業場までは1時間30分は最低でもかかるという見積もりになった
そして面接の最後に面接の場所と作業場所は違うというお話をされたさいわたしは「家から45分以内のところで探していますので」と言ったところ、その面接を紹介してくださった営業さんが私を睨み「生意気だなぁ」と不自然な笑みを浮かべながらつぶやいたことを、今でもはっきり覚えています。
SES系の企業は自社への要望はお伝えすれば叶うところも多々ありますし、変な現場だったら現場を変えることができるというメリットもありますが、自社への要望が叶ってもそのまま要望通りの現場になることはそこまでありませんでした。
2.現場にいったら技術面談とは違う技術のタスクを多々やらされた
「言語はC#というお話だったが実際はVB.netだったりした」という理由です。
これはSESあるあるかもしれませんが面接では「C#のこういう案件でこういうフェーズでおしごとを募集していて、いしとさんはこのフェーズから参画してもらおうと思っています」と面接ではおっしゃっていました。実際現場に入ると「いしとさんはしばらくVB.netの改修をやってもらうわ」と言われ「あれ?C#ではないんですか?」と確認したら「あ~あれはまだ先のお話だから」と2ヶ月ぐらいぜんぜん希望していない技術でおしごとをすることになったりしました。
3.技術面談がそもそも多くずっと就職活動している感覚になる
「SESは基本的にお客様と面談して、合格しないとおしごとが始まらない」という理由です。
アルバイトや派遣と要は一緒で「面接 => 合格 => 現場でお仕事 => お金が発生」というビジネスモデルのSESです。わたしは2012年卒で就職活動は2011年4月の大学3年が一番早いイベントでしたが、「リーマンショックの数年後 + 2011年3月11日の震災」ということで確か就職率があんまり良くない時期でした。70社ぐらいうけて2011年9月に「SESの会社に1社内定」ということで面接はけっこうしました。(縁故採用でさくっと内定を出てたひとは2011年4月あたりで就職活動終了している人も多かったです)
何が言いたいかというと散々面接で落とされたわたしは、技術面談で外見上は元気に装ってはいましたが、「就職してもまた面接をたくさん受けなければならないのか……」とうんざりした気分でした。契約を継続してくださる方々や大変良くしてくださる方々もいますし「まだこの現場で働きたいなぁ」とか思っていても、それでも自社の方針だったりで現場を変更することもありましてそのたびに面談をすることになります。
そういう理由もあり「転職をするのであれば、自社サービスもちゃんとあるような会社がいい」と思うようになったわけです。
4.技術力が身につかない
「特定のフェーズの特定の範囲のタスクしかできず主体的な行動も制限される」という理由です。
だいたいの現場では「このタスクをこの通りにお願いします」と言われてそのタスクの対応をするのですが、「これはこっちのほうがお客様が使いやすいんじゃないかな」とか「この画面はこういうほうがもっと使いやすくなるんじゃないかな」とか「このタスクを派生すればあの技術の経験ができそうだなぁ」とか、いろいろとカイゼン案や要望が思いつくわけです。
それでもそのお話をしても「お話は聞いたし確かに良いと思うけれど、いったんこれでお願いします」といった感じでSIerの場合はじぶんのカイゼン案が通ることの方が明らかに少なかったです。また、SESのメンバーは必要な権限を付与してもらうことができず、本当に特定の範囲のタスクしかさせてもらえないということのほうが多かった記憶があります。
じぶんが主体的にお仕事できる場所は本当に限られていて思い出す限り、Web系のメガベンチャーさんの一か所だけでした。そこは非常に楽しい思い出の現場でしたが、そういうラッキーな環境でおしごとができたとしても会社の移行で別の現場へ、とかいつものループに入ってしまったり、自社の年下の上司から嫌がらせを受けたりなどがありました。お客様は高評価なのに上司ガチャに外れたりといろいろありました。自社の上司が上にあげさせない権限で感情評価をおこなっており、例えば「環境構築」などは入社1年目の子よりも低く査定されたりして嫌がらせを受け、ボーナスが10~20万前後とかありました。客先から「転職しないでうちに来てほしい」と嬉しいお言葉をいただいたり、自社の勉強会やライトニングトークをおこなったり、プライベートでNext.jsやNuxt.jsやVue-cliやdjangoなどで環境構築をおこない何かしら学習はしていたため、そんな評価あり得ないんですけどね。
(やっぱり転職したら数百万単位で年収があがりました)
5.働く環境がころころ変わるので落ち着かない
「新しい現場でまた人間関係の構築をする必要がある」という理由です。
SESという技術派遣は現場が変わるたびに新しい方々とおしごとをすることになります。だいたいそこで新しく人間関係を構築する必要が出てきます。それが結構大変なわけです。1年以上という長期的なこともあれば3ヶ月ぐらいの短期で終了することもあります。そのため、いろんな人とおしごとをするというメリットもありますが、双方で「ガチャ」要素もありますので人間関係の構築にうんざりするともありました。例えば「ゆとり批判」しまくる性格の宜しくないチームに入ったときは常にだれかディスることで自分たちが優位に立っていると思い込んで実際には努力をしない方々でおしごとのしわ寄せが大量にきたりとか、ですかね。
現場で普通にいじめられたりもしましたね。中野のとある会社のくるくるパーマの眼鏡の、歯が一部ない、路上喫煙しているひとに。今は転職してその会社にはいないらしいですけどね。
6.技術経歴表を更新するのが大変
「現場を変えるたびに技術経歴表を更新する必要がある」という理由です。
現場を変えるたびに技術経歴表を更新しなければならず、短期間で現場を変えた経歴が目立つとあんまり印象がよろしくなかったりします。技術面談でも「Aという現場でBという現場とCという現場でその経験はしました」と、みなさんペラペラと技術経歴表を行ったり来たりと大変そうだったりもします。
良い経験をしたとしても「たくさん経歴があって忘れていると思うので直近だけでだいじょうぶです」と言われたときに「直近の現場最悪だったのであんまりお話することがないな…‥」と絞り出したりしないといけなかったりと、まぁ高頻度に更新しても面談ですべてを武器にできなかったりといろいろとありましたね~。
7.「自社の名前は出さないでね」と言われる
「直契約以外は、営業会社のお名前で過ごす必要がある」という理由です。
SESの会社はけっこう2~X次請けと営業会社をはさんでSES契約をとることもあります。営業会社が存在する分、マージンを取られていきますし、「自社の名前は出さないでその営業会社の社員として振る舞いなさい」と言われることも多々ありました。この場合、私自身が誰よりも成果を出したとしても、自社につなげることはなかなか厳しいです。そしてお客様自身は「この人はこの営業会社の社員ではないんだな」とすぐにわかります。SES契約のその人自身の会社も把握している会社もあれば、把握せずにその営業会社の社員という体で大目に見ている会社もあるのかなと思いました。
また各営業会社への勤務表がX枚必要になったりしました。
8.現場で高評価でも自社の評価軸が違うので昇給しにくい
「現場で良いと高評価をうけても、その人の単価や会社の経営に左右されるから」という理由です。
現場から「他のかたよりもすごく良いですし、うちからのいしとさんは単価を上げたいと思っています」とか「他の会社に転職せずにうちの会社に来てもらいたいです」言われるレベルでおしごとはちゃんとしていたんですが実際の昇給額は以下でした。
- 過去の都内の会社
- 1年に1回5,000~7,500円
- 3年で合計15,000円
- 過去の地方の会社
- 1年に1回2,500円
- 3年で合計7,500円
隣で別の会社のひとでおしごと中にふんぞり返ってスマフォをいじって業務中にマンガを読んでいたり「ダルい」と愚痴りまくりながらポジティブではない環境をつくるひとが「昇給10,000円だった」とか聞くと、なんかやっぱり思うところはありましたね。
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