
画像「いらすとやさん」
生活水準を変えない理由について(想像して)考えてみた。/ いしとさん
1. キャッシュフローがそこまで増加しないため
「インデックス投資で毎月定額で積み立てているが、キャッシュフローに大きな変化はないため」
これの具体例は以下になります。
- 毎月の手取りの収入40万だとします
- 思考停止で自動的にインデックスの投資信託に30万つみたてます
- 手元に残るのは10万です
- 毎月30万積み立てると資産は増えます
- ただし、毎月10万で生活しています
この論理でいくと、インデックス投資の長期運用によって資産は増えていき、マス層からアッパーマス層、アッパーマス層から準富裕層、準富裕層から富裕層とレベルアップしていくことは可能です。
ただし、月の生活費を考えていくと、アッパーマス層や準富裕層になったとしても使うことができるお金は10万と変わりません。大きく昇給しない限り手取りの金額が大きく変わることもありません。
そのため、生活水準を大きく変えることはできないのです。
2.ではなぜ投資金額を下げたりしないのか
「毎月積み立てている額から、毎月の資産の増加率がかなり高いため下げることにためらいがある」
これの具体例は以下になります。
- 毎月20万から30万、こつこつインデックスの投資信託に積み立てていく
- 5~10年ほど積み上げてアッパーマス層になるまでとにかく思考停止する
- 資産がアッパーマス層や準富裕層に到達する頃の月の増加率を確認する
- 毎月20万から30万つみあげていくと、その月多くて200万ぐらいは増えていることがある
こうなると定期的に積み立てている額を減らすという考えがあんまりなくなると思います。「月の生活費水準を上げるよりも、今の生活のままのほうが資産は増えるよね」という現状維持バイアスが働きます。資産の増加に重きをおくか、生活水準をあげて現在の生活に重きをおくかは人それぞれなのです。
3.資産のゴールを設定していない
「資産のゴールを設定せず、良い意味で思考停止で資産が増加したためとりあえず増やすベクトル」
「資産のゴール」を決めて「この額まで達したらすこしずつお金を使う」という考えではないと、思考停止で「VUCA(ブーカ)の時代だし、何が起こるかわからないからな……」とそのまま自動積立を継続していく人が多いのではないかなと思います。
ここらへんで自動積立をインデックス投資から高配当株投資に移していけば、もしかしたら生活水準も少しずつ変わるかもしれません。そのままインデックス投資で長期運用していく人の方が多そう。
※VUCAとは、ざっくり説明すると変化の激しい時代で未来の予測が難しい状態のこと
(そんなことより石戸さんはさっさと生活防衛資金を貯めなさい!)
(はい……)
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