「この一冊でソフトウェアテストの基本がわかる！」を読みました。
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この本のターゲットはおそらくこちらのかたがた
- SIerやWeb業界の入社1年目ぐらいのかた
- SIerに向けて出向するSES契約のテスターのかた
- テスト仕様書などを作成したことがないかた
- テストコードを書くときに観点が全く思いつかないかた
- 中途で未経験のかた
全体的な感想
まずは著者に感謝いたします。ありがとうございました。
次に「入社1年目のときに読みたかった！」というのが本音です。
理由はテスターとしてSESで現場に行ったときに単体テスト仕様書ですら書くのが大変に感じたからです。
おそらくこの本をみながらテスト仕様書を書けばもう少し時間を短縮しながらかけていたし、お客様にいろんな提案もできていたはず。SIerのマネージャーなどであれば頭に叩き込まれているような内容だと思いますが、中途で未経験で働き始めた方は、たぶんよくわかるのではないかなと思います。Web業界、かつアジャイル開発の場合はプロジェクトの進め方などは異なるので掻い摘んでWebに活かせそうなところをピンポイントに吸収していくと良さそうです。
読むきっかけは自分の書いているテストコードの観点を広げようと
テストコードを日々書いていて「この観点だけで大丈夫だろうか？」と不安になるときがあります。大体大丈夫なんですがそれでもHSP気質というのはこういうときにお節介が働きます。自分の今の知識ではこれ以上の観点が思いつかない、知識をアップデートしなければと思うことがありました。ただ、アップデートをする前にテストの基本とやらを再確認しておく必要もあるのかなと同時に、基本も日々アップデートされているかもしれないということで読みました。※観点が思いつかないのは、仕様書を網羅していると良い意味で考えることも今思えばできました。
内容としてはSIerのウォーターフォールを想定していた
よくあるSIerに出向された際のテスターの立ち位置で書かれているようでした。と言ってもしっかりと読んでいるわけではなく、気になったところをつまみ読みしているのでこのブログに書いてあることがすべて正しいとは限りません。真実は実際にこの本を読んでほしい。これはあくまでメモに過ぎません。
基礎は大事
テストの基礎の概念を理解すると「この設定とこの設定をしてさらにこのイベントを動かした後、もう一度やってみたらどうなるか」「これはもっと良いUXがありそう」などと色々と思い浮かぶと思う。
現場でそういう指摘をして受け入れるところと、面倒くさがるところで大きくやりがいが変わってくる。
テスターと言っても現場の指示だけで画面のコピーを取るだけのお仕事もある。これだと技術力ははっきり言って身につかない。さらに「スクリーンショットってどうやってとるんですか？」と質問をするかたもたまにいらっしゃいます。教えますが現場によっては契約終了みたいなこともありえるかもしれません。そうならないようにある程度のオペレーションやExcelまたはSpreadSheetのショートカットなどを抑えておくと良いです。
テスターのキャリアプラン
- テスター
- QAエンジニア
- QAスペシャリスト
理想はそうなのですが、SIerに出向するテスターだと運の要素もかなり高い。その現場で、すでにテスターチームとして過去のプロジェクトなどで信頼があれば任せられそうな気もするが、だいたいは客先から提示されたテスト仕様書をみて淡々とテストをするだけになりそう。現場によっては例えば「この文言は何のためにあるのでしょうか？」と質問をしても「それはその質問は、今の実施しているテストと関係ない」と言われているテスターもいました。多分彼はそのとき「この現場では成長できない」と思いましたが本心はわかりませんでした。
つまり、基礎を身につけてお客様に提案できる力があっても立ち位置によっては全く相手にされずに目的のためにテストをたんたんとやる現実もあるので環境は大事。
テスターを目指すのであればプライベートでもテストコードをどんどん書いてみたほうが画面のキャプチャをとる業務よりははるかに単価が高くなるのでおすすめです。結局QAスペシャリストって自社サービスの会社にいるイメージですけどね。
「テストは早い段階から頻繁に」SIerとWeb
これはその通りで最後のほうにテストをすると重大なバグが発生したときにいろんな意味でおわるか二次開発にまわるため、早めにテストをしておくべきです。ただ、SIerの現場だと早めにテストをしたいけれど、予定通りにテストができるかというと、できないことが多々ありました。
